猫金魚の徒然なる雑記帳

もの好きな私のとりとめもない記録

阿武隈急行8100系~国鉄の香りがする私鉄初の交流電車

暑い日が続いております。

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阿武隈急行8100系、1988年の阿武隈急行線全線電化開業に伴い導入された交流電車です。交流電車は私鉄では初だったそうで。

(今ではIGRいわて銀河鉄道青い森鉄道仙台空港鉄道にいますね)

福島側から制御電動車のAM8100形+制御車のAT8100形の2両固定編成となっています。

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車内はボックスシートロングシートの組み合わせです。幅広の貫通路が特徴的です。

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ボックスシートはどこか懐かしくはなります。なお701系E721系のことを思うとかなり沈み込みます。

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壁が分厚いですね。

同じく交流電車の701系E721系でも連結面は多少厚さがあります。

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久々に見た日本車輌の銘板、名鉄では当たり前のように見かけましたが、最近見掛けなかったので懐かしかったです。昭和63年ということは名鉄だと6500・6800系と同世代ですね。

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運転台は半室タイプです。ワンマン運転時には液晶モニターに運賃が表示されます。

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行先表示対照表です。
現在は運用が存在しない「郡山」「松川」「金谷川」のコマがありますね。

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客用扉は先頭側が片開き、連結面側が両開きになっていて国鉄キハ37のような独特の扉配置です。国鉄の近郊型交流電車713系の扉配置をベースにワンマン運行を考慮して手を加えた感じでしょうか。仙台地区に在籍していた417系・717系に近いです。
足回りも713系と同じくサイリスタ位相制御を採用していて、719系に近い機器となっていますが、老朽化が進行しており、E721系ベースのAB900系によって順次置き換えられることになっています。

国鉄型らしさも阿武急のオリジナリティもあるこの車両、東北では唯一の2扉近郊型電車ですし、記録はお早めに。

また阿武隈急行線は2019年の台風19号(東日本台風)の被害を受け、富野~丸森が現在も運転見合わせになり、福島~富野、丸森~槻木(~仙台)での運転となっています。

一日も早い全線運転再開をお祈りします。

本日も最後までご覧頂きありがとうございました。

 

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