猫金魚の徒然なる雑記帳

もの好きな私のとりとめもない記録

三岐鉄道北勢線270系(非冷房車)の車内

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K74編成(274-144-137-143)※楚原れんげラッピング車両

三岐鉄道270系は1977年に登場した北勢線の主力車両のひとつで140形、130形、連接車の200形などと連結して使用されています。

2003年に近鉄から三岐鉄道へと移管されると高速化・冷房化改造がなされましたが、一部、編成のうち一部、または全車両が非冷房のまま運用されています。

今回は編成全車が非冷房のK76編成(276-135-134)のうち、276、135の車内を取り上げます。

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阿下喜側の先頭・制御電動車のクモハ273形276号車

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ロングシートが並んでいます。また、室内の高さが低い分、窓が大きく感じ、日当たりもよく、床置きの冷房機器も無いので室内も開放的でスッキリとした印象です。

(そのぶん夏は暑そうですが、、)

参考:同型車(クモハ270形271号車)に設置された冷房装置

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乗務員室との仕切り。左側の座席が撤去され、箱と車いすが乗り降りする際に使う板?が設置されています。冷房化改造車には右側部分に冷房装置がある車両もいたり、お隣の四日市あすなろう鉄道(旧近鉄内部・八王子線)新260系では乗務員室の真後ろに乗降扉があり、最前部に座席がない構造になっているので意外と貴重かもしれません。

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座席は青いモケットで近鉄の古い電車でよく見かけるパイプ仕切りになっています。

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運転台は2ハンドル式

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行先表示器の設定装置

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窓ガラスに貼られた優先座席のステッカーはシンプルなデザイン。ピクトグラム付きのものは壁に貼られていましたが、モケットやつり革そのものは一般の座席と変わりません。

 

続いては中間のサハ130形135号車

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同型の137号車の外観(但し冷房化済み)

 

サハ130形は1954年に三重交通(のちに鉄道部門を三重電気鉄道→近鉄へ移管)の軌間762mmの路線向けに製造された車両。のちに貫通路設置、一部車両への運転台設置などの改造が施工されつつ現在もクハ130形134号車、サハ130形135-138号車が北勢線最古参車両として活躍しています。

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車内の青いモケットのロングシートと、基本的な構成は276号車と変わりませんが、座席のパイプ仕切りや網棚の形状に差異がある他、この形式と140形は片開き扉になっています。

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車端部の天井からは丸みを帯びた車体断面が感じられます。

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また西桑名寄り車端部は乗務員室の名残、でしょうか。

(134号車は既にお客さんが来たので撮影できず)

近隣でほぼ同世代の四日市あすなろう鉄道260系は大がかりなリニューアルと一部の新製車両への置き換えが実施されましたが、こちらは近い将来どうなるのか気になるところです。

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