山形鉄道YR-880形の車内
山形鉄道フラワー長井線は山形県南陽市の赤湯駅と同県西置賜郡白鷹町の荒砥駅の間30.5kmを結ぶ路線です。赤湯駅で山形新幹線・山形線、今泉駅で米坂線と接続しています。
元々は1913年に長井軽便線として赤湯ー梨郷間が開業し長井線に改称されたのち1923年に全通しました。
第三次特定地方交通線に指定され、1988年に第三セクターの山形鉄道に移管されました。
山形県内では山形交通と庄内交通が鉄道路線を持っていましたが、山形交通は1974年に、庄内交通は1975年にそれぞれ全線廃止されているので、山形県内唯一の私鉄路線となります。
YR-880形は1988年の三セク転換時に6両(YR-881~886)が、1990年に増備車のYR-880-2形(YR-887~888)が新潟鐵工所で製造された軽快気動車「NDC」シリーズの車両です。
路線名に因み「フラワーライナー」の愛称を持っています。
(ちなみに同じ山形を走る左沢線のキハ101形は「フルーツライナー」の愛称があります)
現在は経営改善のため881,885の2両が廃車されています。
また現存する車両は2004~15年にエンジンを更新されています。
今回、乗車、撮影したのは1988年製のYR-884号車で鮮やかなピンク色の車体が特徴tr来な「南陽市 さくらラッピング」とのこと。
荒砥にある車両基地に留置されていたYR-886「長井市 あやめラッピング」(左)とYR-887「鉄道むすめラッピング」(右)。
山形鉄道のサイトを見ると現在は全車がそれぞれ異なったラッピングをしており、完全なオリジナルカラーの車両はいない様子。
(帰って来てから気づいたのですが、駅前の道路から検修庫の奥側に行けばそちらにいる車両も撮影できたと知りショック)
車内は中央部にボックスシート端の方にロングシートが並んでいます。
YR-887,888の2両は製造時から、YR-882は2017年のリニューアルでオールロングシートとなっています。
撮影したのは12月上旬で、頭上にクリスマスの飾り付けがされていました。
ボックスシートを横から撮影
シートモケットはピンクのような紫のような、、
普段はJRの硬いイスの電車に乗る機会が多いので座ると結構座面が沈み込んでびっくりしました
ロングシートの様子
シートモケットが結構くたびれているような気が、、
優先席になっているようです
ここにも横引きカーテンがついているのは流石です。
トイレは和式でした。YR-887.888にはついていないとのこと
天井の様子
車端部の様子
半室運転台の仕切りが簡素でちょっとびっくりしました(コロナ前はフィルムすらなかったのですからね)
運転席の様子
運転表は次の駅を表示せず、運賃のみを表示するシンプルなもの
数字のフォントもいい味でています
車内の銘板
車体に掲示された銘板
ドアは半自動ではなく手でガラガラと開けます。
中吊り広告
「フラワー長井線に乗っても巧い話には乗りません」
国鉄から三セクに転換された当時に新製された軽快気動車も後継のNDCに置き換えられて数を減らしつつありますが、路線の今後と合わせてYR-880形の今後が気になるところです。
ご覧いただきありがとうございました。